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第15回兵庫県小児保健協会総会
 
日 時  平成10年8月29日(土)PM1:30〜5:00
場 所  神戸市医師会館 4階ホール
     神戸市中央区橘通4-1-20

総 会  (13:30〜13:45)
1、会長挨拶
2、平成9年度事業報告及び収支決算について
3、平成10年度事業計画及び収支予算について
4、その他
 
 
シンポジウム(13:50〜15:50)

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1 − 友だちとの関わりを深められる子にコンサルテーションを通して −
    発表者:川村千保 西宮市立高木幼稚園 養護教諭
    座 長:別所悦美 兵庫県養護教諭研究会連盟会長
 
 幼稚園では、園児ひとりひとりの情緒の安定を図り、様々な経験活動を通して、友だちと関わりを深められる子どもの育成を目指している。そこで、幼児自らが意欲的に遊びをつくりだせる保育環境及び援助が必要となる。
養護教諭として、心身のケアを要する子どもに適切な援助活動が出来るよう、本市の学校精神保健事業の一つであるコンサルテーションを活用する。専門家の指導・助言を受け、担任はじめ、園全体の取り組みの方向を見極めつつ援助をすすめてきた。
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2 − 難治性てんかんにおけるケトン食の導入について −
    発表者:有岡靖隆 神戸市立中央市民病院栄養科 管理栄養士
    座 長:森 不二子 兵庫医科大学病院栄養部部長 管理栄養士

 ケトン食はあらゆる薬を試みても痙攣の止まらない場合や、薬に対する過敏性のために薬が使えない難治性てんかんに有効であるとされ、難治性てんかんの約半数に発作の完全な抑制が見られるという。ケトン食は食事管理ができる学齢前の2〜5歳が最適と言われ、患児の精神的な改善が見られることが特徴であり、発作が完全に止まらなくても価値のある治療法である。
約2年継続されるケトン食の第一歩を手助けする機会があったので紹介する。
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3 − O-157感染事例発生時の子どもとその家庭への援助について −
    発表者:山口照代 神戸市立細田保育所 所長
    座 長:安部喜美子 神戸市立御崎保育所 所長

 一昨年から小学校などで集団発生したO-157による食中毒が、幼い乳幼児の生活の場である保育所で万一発生した場合どのような事態をまねくのでしょう。平成9年6月末に、保育所に通う兄弟が感染し入院しました。その事実を受けとめた時から保育所は様々な対応に追われました。二次感染をくい止めることを最優先にしながら、子どもの生活とあそび両面に対する心くばりと保護者の不安感をとりのぞき、気持を支えることに努力しました。
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4 −子どもの心の健康と身体発育 −
    発表者:高岸由香 神戸大学発達科学部 助教授
    座 長:稲垣由子 新須磨病院 小児科部長
 
 子どもたちの身長・体重は身体発育の重要な指標である。個人の身長・体重の変化をいろいろな方法で分析し、その子どもの身体発育の特徴を知ることは、全体的な健康状態と発達に関しても重要な情報を与えてくれる。今回は、体重の変化が身体的のみならず心の健康状態も反映する重要な指標となった被虐待児、肥満児、阪神・淡路大震災後の学童に関する研究について報告する。
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5 − 地域の組織が主体となった子育て支援活動をめざして −
    発表者:赤堀公子 神戸市保健所地域保健課 主査
    座 長:谷口昌子 神戸市中央区保健部保健課 主幹
 
 少子化、核家族化の進むなか、地域における母親の孤立化、育児不安が問題となり、身近な場所における子育て支援が課題となっています。既存の組織においても母子に対する支援についての問題意識が高まっており、そうした流れの中で、住民の主体的で継続的な活動ができるよう、母親の交流の場づくりを通した支援について取り組んだ経過を報告します。
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6 − 口腔保健センターにおけるフッ化物塗布の必要性 − 幼稚園児保護者の意識調査より
    発表者:親里嘉健 西宮市歯科医師会 公衆衛生委員会
    座 長:天羽公夫 天羽小児歯科クリニック 院長
 
 歯の疾患の性格上、歯の治療に対する恐れを持っている人は少なくないが、1歳6か月健診及び3歳児健診の健康診査においても幼児の拒否的な受信態度に困惑することがある。これらのことから歯科保健事業の一つ予防処置は、小児にとっても保護者にとっても常に快適な状況にあることを必要とする。今回、フッ化物塗布を取り上げ、幼稚園児保護者を対象にしたアンケート調査から快適な予防処置となる対策を検討したので報告する。
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7 − 障害を持つ子ども達とその家族への援助システムについて 
         姫路市の実践を通して、医療と福祉の連携を考える −
    発表者:宮田広善 姫路市総合福祉通園センター 所長
    座 長:西尾利一 神戸市立中央市民病院 小児科部長
 
 ここ30年来、小児保健領域での障害への認識は、「障害の早期発見・早期治療・能力障害の軽減」という図式のままである。しかし、国際障害者年以降、障害者をとりまく社会環境や理念が大きく変化し、「早期療育」は、「早期訓練」から「社会的に自立できる人格を育成する早期からの育児援助、育つ環境の整備」という図式への転換が求められている。私たちは、医療・保健・福祉・教育などの機関と密接な連携をとりながら、「成人期の自立」を目指せる育児援助システムとしての療育システムの在り方を模索してきた。すなわち、乳幼児期から学童・成人期に継続する訓練保障に加え、早期からの保育提供による育児支援、保健所・保育所・学校・家庭などへの職員派遣、相談担当職員の配置や公開講座の開催などによる情報提供などの努力である。今回、従来の早期療育への反省を踏まえた障害児とその家族への援助システムを提案し、医療と福祉の連携について考察する。
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特別講演(16:00〜17:00)

<こどものストレス経験への対処とこころのケア>

 

講  師:

村田恵子 神戸大学医学部保健学科 臨床看護学教授

座  長:

松尾 保 神戸大学 名誉教授

 
 今日の社会や医療環境の変化は、子どものストレスを高め、情緒的あるいは行動上の問題の増加を招いている。これらに対する親や教師、医療関係者の理解と対応の仕方は、子どもの適応や人格形成、病気への取り組み等に様々な影響を及ぼすと考えられる。
 ストレスへのアプローチとして、ストレス源となる環境の改善と共に、近年、個人の認知や対処行動への注目がなされている。ここでは後者に焦点をあて、こどもが日常生活や病気・治療のために経験するストレス源をどのように認知し、対処するかについて、今までの研究や経験を踏まえて紹介したい。
 また、子どものストレス認知や対処行動と身体的・情緒的な反応、ケア環境や支援関係との関連、さらに、ストレス経験への子ども自身の有効な対処を助ける援助方法についても述べたい。                              
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