第16回兵庫県小児保健協会総会
日 時 平成11年8月21日(土)13:30〜17:00
場 所 兵庫県中央労働センター 2階ホール
神戸市中央区下山手通6-3-28
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総 会 (13:30〜13:50)
1、会長挨拶
2、平成10年度事業報告及び収支決算について
3、平成11年度事業計画及び収支予算について
4、その他
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シンポジウム(13:50〜15:50)
<21世紀の子育てを考える>
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司 会:
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西尾利一 神戸市立中央市民病院副院長
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平海光夫 神戸市中央区保健部部長
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- 1 −
乳幼児の育児とその支援 「すくすく広場」をとおして −
- 三木直美(保健婦・神戸市保健福祉局保健部主幹)
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- 垂水区の出生数は、平成9年では2,395人、出生率10.0と神戸市の中では1位を占めている。しかし、核家族が多く母親相互の交流のきかいも少ない。電話相談等の大半が育児不安を多く含めた乳幼児に関することであることから、母親が他の児をみながら遊ばせることのできる地域づくりが必要なこと、また母親相互の情報交換により育児力を養ってもらうことを目的として、「すくすく広場」を区内一カ所からはじめた。現在は歩いて集まれる拠点づくりを目指して、14カ所実施することができた。その中から自主グループも育ってきた。
- 「すくすく広場」が5年経過するにあたって、神戸大学医学部小児科学教室と共同でアンケート調査を実施した。その結果を踏まえて、今後の母親支援のあり方を検討したのでその概要を報告する。
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- 2 −
乳幼児期の現状を制度面からみる −
- 黒川恭眞(保育園園長・神戸市保育園連盟理事長)
今、特殊出生率が約1.4%までさがっているというのに、保育園に入ろうと待機している人数が4万人という。そんな中でも国は経済不況を乗り切ろうと保育園の在り方にも、規制緩和の網を拡げようとしている。二十一世紀を担う乳、幼児を真剣に育む用意が日本の国にはあるのだろうか。今こそ関係者の積極的な議論が必要である。未来を見つめる大きな目を国民一人一人が見開いてほしい思いである。
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- 3 −
保健室から子どもたちを見て感じたこと思ったこと
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- 岩本昌子(養護教諭・前兵庫県養護教諭研究会連盟会長)
- 保健室から子供達を見ていると、子供を通じてその背景にある保護者、家庭ひいては社会環境が子育てに及ぼしていると思われる要因らしき事柄が多々見えることがある。
- 子供の健康状況が悪化する中で、養護教諭として保護者に何を的確に伝えなければならないのか。便利さを追及するあまり、先人たちが築いてきた貴重な教えを忘れていないか。手抜きでない子育てを思い起こし「手を放して、目を離さず」の理念で、子供達の笑顔が溢れるような日常生活には何が必要なのか、養護教諭の目から考えてみたい。
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- 4 −
看護の現場からみた育児の問題 −
- 井上冷子(助産婦・神戸市立中央市民病院看護部主幹)
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- 母子を取り巻く環境は大きな変化をしている。出生率の低下と少子化や核家族の増大は、母子の健康のストレスの原因となり、母親の育児不安、母子の心の問題など新たな問題が生じている。さらに、周産期医療は胎児診断、治療が可能となり出生時の体重が500グラムの児が救命されるなどの目覚ましい進歩がみられる。今、なぜ子育てが問われるのか。子育てはいつから始まり、誰がするのか。特に、疾病や障害をもった児の子育ての問題について述べる。
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- 5 −
小児歯科医療現場から見た現在の育児 −
- 徐 成徳(歯科医師・兵庫県歯科医師会徐小児歯科院長)
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- 私が大学の講義で小児歯科学を履修したころは、昭和40年代の虫歯の洪水を経験された先生方の講義で、小児歯科学黎明期でした。当時は、予防学、治療学がメインで、小児の心の問題がややもすればおろそかにされていたようにも思えます。時代は、急変し当時3歳児検診で85%もあった虫歯の罹患率が、現在では30%台に激減し、また少子化という現象も加わって、小児歯科医療現場では、小児とその保護者に対して、いかにアプローチするかという問題に取り組む時間的な余裕も生まれてまいりました。現代の小児を取り巻く環境の変化を小児歯科医の立場からお話させて頂きたいと思います。
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- 6 −
小児科医が望む育児のあり方 −
- 吉岡伸子(医師・神戸市北区保健部部長)
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- こどもは、親とは別の人格の独立した存在です。親にはこどもを育てる責任がありますが、こどもを支配する権利はありません。これが親として認識すべき第一の点です。その上で、「育児の目標」と「親業の終点」を明確に意識しておくことです。それは次のように要約されます。「子はその子がその子の子をちゃんと育てられるように育て」そしてその目標が達成されたら、すすんで子離れしなければならないということです。
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特別講演(16:00〜17:00)
<最近の子どもの生活習慣と健康障害>
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講 師:
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- 村田光範 東京女子医科大学附属第二病院 小児科 教授
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座 長:
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中村 肇 神戸大学医学部小児科学講座 教授
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- 戦後の社会・経済的な発展の結果、豊かで、平和で、自由な生活が享受できるようになったが、反面、この西欧先進国型都市型文化生活はタンパク質や脂肪のとりすぎ、運動不足、夜型生活習慣、ストレスの増加などをもたらし、このことは子どもにまで影響を及ぼし、子どもにも運動不足、肥満、高脂血症、糖尿病などの危険因子の増加を招いている。
- これらの多くは生活習慣と関係した健康障害である。小学生で約40%、中・高校生では60から70%が日中眠たいと訴え、休日にはゆっくり休みたいと訴えている。これは豊かになったために生じた高学歴社会のもたらしたものといえる。
- 要するに、各家庭に経済的余裕ができ、子どもをより上級の、できれば質の高い学校へいかせようとするためである。最近の子どもの生活習慣についてその実態を紹介するとともに、それがもたらす健康障害について述べる。
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