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周産期医療センターが開設された平成6年10月から平成15年12月31日までの産科における診療内容を紹介するとともに、現在、産科診療の場で直面している問題点について概説する。
開設時より当センター産科は他施設から紹介された異常妊産婦(いわゆるハイリスク妊産婦)に限定して患者を受け入れてきた。そのために入院患者のうち緊急母体搬送の占める割合の多いことが一番の特徴である。10年間の延べ入院患者数4619名のうち救急車などで緊急母体搬送されたものは2268名で全体の49%を占めた(表1)
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緊急母体搬送件数は年々増加して平成14年には年間284件に達した。幸いにも平成15年には227件にまでに低下したが、これが一時的な減少でないことを期待する。しかし一方、緊急母体搬送数の増加は県内の産科施設において異常妊産婦の早期発見技術の向上と早期紹介の認識が広まったことを示すものであり、さらに県民が周産期医療システムの意義を理解するようになったことも意味する。まさしく本システムの整備が県下の母子保健を改善させるに極めて有効であったことを証明するものである。
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