周産期医療センター10年間のあゆみ

産科の診療10年間の歩み-4

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産科の診療10年間の歩み

産科   大橋正伸、 原田明、 佐本崇、 石原尚徳、 新谷潔、 近田恵理、 猿渡由美子

 この5疾患【切迫早産、前期破水、胎児異常(奇 形) 、子宮内胎児発育遅延、妊娠中毒症:編集注】のいずれかで紹介されたものは全体の87%を占めている。その中で切迫早産と前期破水の症例数は年々右肩上がりに増加してきており、これが産科診療を圧迫している大きな要因の一つとなっている。この両疾患によって早産の件数、率ともに高くなり、また必然的に未熟性のより高い児の出産が増えるため、帝王切開率も高くならざるを得ない。

早産の占める割合は7割前後、帝王切開率は5〜6割の間にあり、これらの件数と率が今後増加することに疑う余地はなくとも、それらの値が低下することは全く期待できない。したがって現在、児の5割は出生児体重が2000g以下で出生しているが(表4)、今後さらに出生児の体重が低下するであろうことは十分予測できるし、その対応策を早急に整備しなければならない。


(表4) 出産児体重(平成11年〜15年)


11年

12年

13年

14年

15年

累積率

〜499g

6

9

8

9

8

40

2%

2%

500〜999g

52

54

54

63

50

273

12%

14%

1000〜1499g

43

58

47

71

78

297

13%

27%

1500〜1999g

77

74

98

114

85

448

20%

47%

2000〜2499g

78

85

88

107

108

466

21%

68%

2500〜2999g

87

110

95

70

75

437

19%

87%

3000〜3499g

37

37

53

40

47

214

10%

97%

3500g〜

10

18

16

18

8

70

3%

100%

390

445

459

492

459

2245

100%

 


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