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周産期医療センターが開設されて10年になります。胎児Echo
検査が行われるまでは、出生直後から治療を必要とする肺動脈閉鎖、大動脈縮窄・離断症候群、左心低形成症候群などの重症疾患群で動脈管が閉鎖しShock
状態で運ばれてくる新生児がみられこのようなケースでは予後も不良でした。近年、産科医師により胎児Echo
検査がハイリスク妊婦に routine
に行われ、この時に心臓病のスクリーニングもして頂くようになってから胎児心疾患の診断率も向上し出生前から心疾患への治療準備が出来るようになり治療成績も改善しています。
具体的には下記のようなスケジュールで治療が行われていきます。
1 胎児Echo
検査のスクリーニングで心臓病が疑われたら
2
胎児の心臓Echo検査を受けていただき、心臓病が疑われたら
3 当院の産科で出産していただき
4
出産後すぐに新生児科の医師に心臓も含め総合的に診察をしてもらい
5
心臓病があれば循環器科と心臓外科で適切な治療をしていきます。
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現在胎児の心臓Echo
検査は生理検査技師さんの協力で年間約250件行われていますが胎児期に重症心疾患を診断できることは冒頭に述べたように治療面において役立つ反面、胎児の両親は出産以前から大きな不安と苦悩にさらされるという二面性を持っています。当院では胎児診断した時点で産科医師の立会いのもとで循環器科医師から両親へ胎児の“疑われている心臓病”の病態と治療方針の説明をさせて頂いていますが両親の精神的動揺は非常に大きく、本来であれば家族みんなの楽しみにしている出産というイベントがなんとも言いがたい重苦しい雰囲気に包まれてし
まいます。両親への説明には十分に心配りをしているつも
りですが話し方ひとつで夫婦仲のみならず両方の家族関係が気まずくなってしまうようなこともおこり得ます。勿論産科医師が説明を受けた後の両親の心のCAREをしていただいていますが、精神科医もしくは専門的なコンサルタントを含めた総合的な支援体制があったほうが良いのではと感じています。
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