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◆疾患と症例◆
先天性筋性斜頚
3-1 発生頻度
新生児期の頚部腫瘤の頻度は数%にのぼるとの報告がありますが典型的な筋性斜頚の罹患率は1%以下と推定されています。
3-2 症状

生後1週前後より胸鎖乳突筋という筋肉部に小〜母指頭大の腫瘤が出現します。この腫瘤は生後3週で最大となります。同時に患児の顔は腫瘤の反対側を向き頚部は腫瘤の方向に傾きます。逆の方向に向かそうとしても固くてできなくなります。腫瘤の多くは生後6ヶ月以内で消失し向き癖や可動域制限も改善してきます。

3-3 治療

一般的に90%は自然治癒するとされています。よって基本的には無処置経過観察とします。以前は腫瘤に対してマッサージを行ったりしましたが最近ではかえってそういったことが逆に悪影響を与えるといわれています。患児がなるべく自然に反対側を向くよう配慮するだけで充分と考えます。ただし自然治癒の限界は生後1年6ヶ月から2年とされています。よって2歳を過ぎて胸鎖乳突筋が短縮および索状化が残存し頚部の可動域制限、顔面非対称が認められれば手術の適応となります。

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