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◆疾患と症例◆
脚長差
4-1 原因
様々な原因が考えられます。短いほうの下肢に問題がある場合も長いほうの下肢の問題がある場合もあります。長いほうの問題がある場合としては片側肥大症、血管腫などが考えられます。短いほうに問題がある場合としては各種先天奇形、外傷後骨端線損傷、骨髄炎後骨端線損傷、麻痺性疾患などがあります。
4-2 症状
我々の基本的なスタンスとして1cm未満の脚長差は放置、1-3cmの脚長差に対しては足挿板(靴の中に入れる中敷き)あるいは靴の底に補高をするなどの保存的療法、3cmを越える脚長差に対しては手術による脚長補正というようにしています。もちろん原疾患、患者の希望により対応はケースバイケースです。
以下手術による脚長補正について簡単に述べます。
1) 骨短縮術あるいは成長軟骨抑制術

主に長いほうの下肢に問題がある場合に適応となります。文字どうり骨をそのまま切除する方法や成長期のこどもの骨に存在する成長軟骨と呼ばれる部分をステープルという金属で一時的に抑制したりあるいは完全に停止させたりします。将来の脚長差を計算して予測しどのタイミングで行うかがポイントとなります。

2) 脚延長術

主に短いほうの下肢に問題がある場合に行います。リング型(イリザロフ)、あるいは単支柱型(オルソフィクス)の創外固定器を用い骨を延長します。原理としては手術的に骨を切りその部位に出来た仮骨と呼ばれる柔らかい骨を創外固定器により徐々に引っ張っていきます。この方法は下肢短縮を伴う先天奇形などの疾患に対し有効であり変形を伴う場合でもこれを矯正しながら延長を行うことも可能です。また軟骨無形成症などの小人症に対し両側の下肢の延長も行っています。欠点としては延長に時間がかかること(1cmの延長に対し約1.5ヶ月の創外固定装着が必要)、創外固定のワイヤーが皮膚の外にでているため感染を起こしやすいことなどが挙げられます。

術直後 延長中
 

いずれにしても個々の病態により治療方法が変わってきますので治療法に関してのご相談は実際に診察させていただいてからお話ししたいと思います。

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