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◆疾患と症例◆
先天性内反足
2-1 発生頻度
我が国での発生頻度は約1000人に1人とされています。男女比は2:1で先天股脱とは逆に男児に多いです。
2-2 症状および診断

出生時から見られる特徴的な足部変形により診断は容易です。ただし変形の程度にはばらつきがあり程度の強い変形ほど予後不良です。足部の変形としては内反、尖足、内転、凹足が認められます。時々健診で先天性内反足と間違われて当院に紹介されてくるなかに子宮内の肢位による足部変形があります。他動的に足部を中間位にして充分背屈ができれば内反足ではありません。

2-3  治療方針

当院で行っているPonseti法について説明します。この方法はアイオワ大学のPonseti教授が先天性内反足に対する治療法として発表したものです。最近先天性内反足に対する治療方法としてグローバルスタンダードになりつつある方法です。以下概略を述べます

2-3-1   矯正ギプス

徒手矯正 ギプス固定を1週間に1回、原則として6回行います。尖足以外の変形要素をここで矯正します。Ponseti法に基づいた内反足の矯正を正確に行うには熟練した技術が必要です。

2-3-2   アキレス腱切離

(大多数の症例において)矯正ギプス終了後、遺残した尖足の矯正のためにアキレス腱の切離を行います。術後は3週間のギプス固定を行います。アキレス腱を切離しても必ず再生し機能的にも全く問題ないことは確認済みです。Ponsetiらは外来にて局所麻酔下に行いますが当院では日帰り手術で全身麻酔下に行っています。全身麻酔は小児麻酔に慣れた麻酔科医が行います

2-3-3   デニスブラウン装具

ギプス除去後はデニスブラウン装具の装着を行います。これは足部を外転させ両足をバーで連結したものです。処女歩行開始までは終日装着としその後は夜間用装具として使用します。


Ponseti法の導入に伴い当院において1歳前後に行ってきた侵襲の大きな手術の頻度を劇的に減らすことに成功しました。

両側性の先天性内反足の患者さん。早期の矯正ギプスが必要です。
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