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2007.5.22

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はしか・水痘の予防対策にご協力を
院長 中 村  肇

●若年者にはしかが流行

 首都圏を中心に流行していた麻疹が、5月に入って大阪の専門学校で集団感染が起きるなど西日本にも拡がりつつあります。かつて子どもの感染症であった麻疹になぜ大人が罹るようになったのでしょうか。
 20歳代から30歳代半ばの者は小児期に麻疹ワクチンの接種を済ませています。しかし、その後、はしかの流行が減ったためにウイルスに接する機会が少なくなり、ブースター効果が得られず、免疫力が徐々に低下したことが原因のようです。
 わが国の予防接種法では、麻疹ワクチン接種は1回法を長らく採用し、欧米から「麻疹輸出国」という汚名を着せられてきました。ようやく昨年4月から欧米並みに2回接種法が採用され、1回目の接種は、1歳になったらできるだけ早期に行い、2回目の接種は小学校入学前1年間が対象になりました。 就学前の2回目のはしかワクチン接種を忘れずに受けるようにしてください。

●こども病院の予防対策

 こども病院では、職員が罹って子どもたちにうつすと大変なので、新入職員については麻疹、水痘、風疹、おたふくの4つの感染症について未感染者にはワクチン接種を義務付けています。小児期にワクチン接種の既往がある場合でも、抗体検査をして抗体価が不十分な場合には再度のワクチン接種を勧奨しています。今年の場合、接種歴がある職員のうち5%に抗体がなく、再接種をしました。
 こども病院に実習に来る学生にも、今春からは麻疹、水痘、風疹、おたふくの4つの感染歴・予防接種歴の提出を義務付けさせていただきました。また、ワクチン接種歴がある場合でも抗体価証明を合わせて提出していただくことにしています。

●予定入院患者には水痘ワクチンを

 こども病院でもっと深刻なのは、感染力が強く、しかも予防接種率の低い水痘です。
潜伏期にある入院患者が持ち込んでくるケースが少なくありませんので、予定入院の場合には必ず
水痘ワクチン接種を済ませてから入院していただくようお願いしています。
 感染症対策は、こども病院における最重点課題です。
みなさまのご協力をお願い申し上げます。

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