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薬剤部

- pharmaceutical department -

お薬のQ&A

赤ちゃんへの粉薬の飲ませ方は?

粉薬の飲ませ方にはいくつかの方法があります。赤ちゃんの成長や状態に応じて赤ちゃんがうまく飲める方法であげて下さい。
お薬1回分を小皿や小さいカップに入れ、少量の水を加えペースト状に練り、練った薬を指で赤ちゃんの上あごか、ほほの内側にすり付けます。舌の上は苦味を強く感じるので薬を舌の上にのせないで下さい。
小皿や小さいカップに適量の水を入れ、お薬1回分を加え混ぜた後スプーンで寄せ集め、ご飯をあげる要領でお薬を飲ませて下さい。
粉薬が入っている袋は水を通しにくくなっています。写真のようにお薬の袋の中に少量の水をいれ、スポイドで吸い上げ、赤ちゃんのほほの内側から液をたらします。スポイドで勢いよく薬をあげると、気管に入るかもしれないので注意して下さい。


坐剤の使い方は?

以下のように行ってください。
清潔な指でフィルムをはがして坐薬を取り出し、自宅にあるオリーブ油や水を坐薬の尖った先に垂らします。
赤ちゃんのオムツを替える要領でお尻を上げて、尖った方から肛門に素早く深く入れます。直ぐに出てきてしまう場合は、入れた後に30秒ほど肛門を抑えてあげてください。
1回に1/2個や2/3個を使用する場合は、フィルムのままナイフやはさみで斜めに切ってから使用してください。

目薬の使い方は?

目を開かせ(下まぶたを軽く下に引く)、目頭のくぼみに1滴落とします。暴れる子は眠っている間に落とすのがおすすめです。液は1滴で十分です。溢れた分は余りの分です。なお、目薬を落とす時、目薬の容器の先が目やまぶたにつかないように気を付けましょう。雑菌が目薬のなかに入ってしまう心配があります。

どうしてワーファリンを飲んでいる間は納豆を食べてはいけないの?

納豆やクロレラにはワーファリンの効果を弱めるビタミンKが多く含まれています。 また、納豆には納豆菌が腸内でビタミンKを産生する可能性があり、ワーファリンが効かなくなることもあります。

納豆やクロレラは食生活上特に欠かせない食品ではないのでワーファリン服用中は納豆やクロレラは食べないで下さい。

また、緑色の強い野菜や海草類にもビタミンKが多く含まれていますが、それ以外にも栄養学的に大切な成分が多く含まれており、一時的に大量摂取をしなければ特に問題はありません。 バランスの良い食事を心がけましょう。

尿やウンチの色が変わるお薬ってあるの?

一般的に、尿は黄色からビールのような黄褐色の色をしていますが、水分を多くとると尿は薄くなり、汗をかいたりして尿量が減れば色は濃くなります。便は黄褐色から黒っぽい暗褐色が正常な便と言われていますが、生まれたての赤ちゃんでは、胆汁のビリルビンがいう色素がそのまま出てしまい緑色をしていることがあります。

お薬により尿や便の色が変わる場合には、いくつかの原因があります。
お薬の成分そのものに色がついていたり、体の中で分解されることで成分に色がついてしまう場合
食事や何らかの原因で尿がアルカリ性に傾いてしまい、お薬が尿を着色してしまう場合
お薬をくるんでいるカプセルやフィルムがそのまま便に出てしまった場合
お薬の服用により、違う症状を引き起こした場合(尿に血が混じる、消化管に出血がおき、便に血が混じって赤黒くなるなど)

特に の場合は、すぐに病院へ連絡し、主治医の指示に従ってください。

お薬ってどうやって保管すればいいの?

お薬の袋に書いてある通りに保管して下さい。基本的な保管方法は以下の通りですが、いずれの場合も、お子さまの手の届かないところに保管して下さい。
こなぐすりやドライシロップは、直射日光や湿気を避けるために、ふたのできる缶や密封容器に乾燥剤を一緒に入れて保管して下さい。
錠剤は、こなぐすりと同じように缶や密封容器に入れて保管して下さい。そして飲ませてあげる直前に取り出して、飲ませてあげてください。
水ぐすりやシロップは、指示がなければ冷蔵庫で保管して下さい。ただし、冷蔵庫で保管するとお薬の結晶が出るものもあります。その場合はお薬の袋に「室温で保管して下さい」との指示がありますので、注意して下さい。
外用剤は、基本的に開封しても室温保管で構いません。ただし、以下のお薬は少し注意が必要なので気を付けて下さい。
点眼・点耳薬は、開封したら冷蔵庫に入れてください。ただし、点耳薬などは冷たいまま使用すると、痛みを感じたりめまいを起こす場合があります。その場合は手で少し温めてから使用して下さい。
坐薬は、なるべく冷蔵庫に入れてください。元々体温で溶けるようになっていますので、温かいところでは軟らかくなってしまいます。

点耳薬による効果的な点耳・耳浴のやり方は?

点耳・耳浴を指示された場合には、以下の方法を行ってください。
まず、外耳道の清拭(耳掃除)を行ってください。
点耳液を温めてください。(できるだけ体温に近い状態で使用しましょう。冷たい薬液を滴下すると「めまい」をおこすことがあるので、手で温めるなどして使用して下さい)
悪い耳を上にして、横向きに寝て下さい。(外耳道入口部が水平になるよう頭の位置を保ちます)
容器の先端が直接耳に触れないようにして液を滴下します。
点耳後そのままの姿勢で約10分間の耳浴を行います。
終了後は清潔なガーゼ、ティッシュペーパー等を耳にあてて起き上がり、耳の外へ流れ出た耳科用液をふき取って下さい。