センター長挨拶
重症小児のための集中治療体制
2025年4月に新たに「小児集中治療センター」を開設しました。小児集中治療センターは、重症小児を診療する当院の中央部門です。診療場所は、PICU(Pediatric Intensive Care Unit)16床とHCU(High Care Unit)11床で全国屈指の規模です。PICUは最重症の小児の診療にあたり、HCUはPICUと一般病棟との中間の位置づけです。PICUには専従医の配置が求められ、当院では集中治療科医師が、専従医として24時間365日PICUとHCUで診療にあたっています。また、一般病棟で急激に具合が悪くなった場合には院内迅速対応チーム(Medical Emergency Team, MET)として集中治療科医師とPICU看護師が診療にあたります。
外部機関による当センターの評価
このような重症小児のための診療体制が認められ、2024年の病院機能評価(院外第三者機関による判定)においては、集中治療に関連する3項目(「重症患者の管理を適切に行なっている。」、「集中治療機能を適切に発揮している。」、「救急医療機能を適切に発揮している。」)は全て最高のS判定と、規模のみならず集中治療の質についても高いレベルを維持していると評価されました。集中治療体制の構築・維持のためには院内のすべての部門、すべての診療科の協力が不可欠であり、この判定結果は当院の総合力を表しています。
全国の重症小児のために
当センターは、兵庫県民に留まらず、県外での集中治療が難しい小児も受け入れを行い、西日本の重症小児の拠点としても機能を発揮しています。都道府県の枠にとらわれず、すべての重症小児に標準的な集中治療を提供しています。遠隔地からの搬送には救急車による陸路搬送のみならず、ドクターヘリや近年稼働し始めたドクタージェットによる空路搬送が必要です。当院は屋上にヘリポートがあり、神戸空港は救急車で10分程度の距離にあります。また、院内救急救命士が当院ドクターカーの迅速な運行を担うなど、重症小児の受入体制が整っています。少子化が進み、医療が高度に専門化する中で、重症小児に適切な集中治療を提供するためには、今後ますます重症小児の集約が見込まれます。当センターはその変化に速やかに対応できるよう、歩みを止めず、常に進化し続けます。
施設認定
- 日本専門医機構認定 集中治療科専門医研修施設
- 日本集中治療医学会認定 集中治療科専門医研修施設
- 日本呼吸療法医学会 呼吸療法専門医研修施設
- 日本急性血液浄化学会 認定施設