栄養管理部
- nutritional management unit -
食育について
昨今「」食の乱れは心の乱れ」につながると言われ、「食」に関するさまざまな問題を踏まえ、こどもの頃から「食について関心を持ち、「食」について自ら考え判断する能力を養うために、国民運動としての食育活動が推進されています。
兵庫県においても「食の安全安心と食育に関する条例」が、平成18年4月1日付けで施行されました。特に「食育は、食に関する適切な判断に基づく健全な食生活を実践する力の育成、食に関する適正な事業活動の確保、健康を保持し、増進するための活動の推進その他の食に関する環境の整備を図ることにより、県民の心身の健康の増進、豊かな人間形成及び明るい家庭づくりに資することを旨として、推進されなければならない」と述べられています。
そこで、当院栄養管理課での「食育」の推進への取り組みとして、「栄養と食生活の絵本展」を紹介させていただきます。
開催方法としてはお子さまに理解しやすいよう、模造紙に「絵」や「ひらがな」を中心に「栄養の絵本」として、パネル形式で手作りの栄養指導媒体を作成しました。病院の通路の壁面を利用し、「お子様の目線」に立った内容及び高さで、十数枚のパネルを絵本をめくるように一斉に掲示し実際にジュースやスナック菓子の現物を展示しました。
「知らなかったことが理解できた」、「絵が中心でお子さま向けに簡単な言葉で書かれてあるので、大人が見ても非常に分かりやすい」、「栄養に興味を持った」、「絵本を読んでいる感覚で楽しかった」、「実際に現物を見るとよく分かる」、「食生活を見直すことが出来た」等の意見が伺えました。
掲示・展示等をご覧になっている方々に管理栄養士が気軽に声掛けをし、パンフレット等を用いて説明を加えることでより理解が深まり、正しい栄養知識等の情報提供が可能となっています。
また、この「栄養と食生活の絵本展」をご覧になった地域の先生より「ぜひ学校で多くのこども達にも見せたいので、展示物やパネルを貸して欲しい」旨の申し出があり、貸し出したところ「こどもだけでなく、保護者の方々にも大変好評でした。」と、嬉しい評価を得たこともありました。
未来を担うお子さまの健やかな成長のためにも、「食」を通して体の栄養だけでなく、“心の栄養”をも得られる健全な食生活の実現に寄与することができると考えています。